詩作
詩とは自由の文学だ。
孤独の文学だ。
ただひとつ断絶を突き付ける文学だ。
何を求めてもいいし何をしてもいい。
してはいけないことは制限だ。
この領域において傲慢は尊ばれる。
強欲も、嫉妬も、貪欲であることも何もかも
それは必要であり、そして糧となる。
詩は会話ではない。しかし交流である。
理解する必要がないからだ。
わたしたちが知りえるのは己だけのレンズを通したもののみだ。
感じ取ることができるのは他者によって加工された世界だ。
そこに理解はない。そしてそれでいい。
共感に意図はないし、その責任を求めるのは無駄だ。
時々背中からしみこむような恐怖を感じる。
この気持ちはだれにもわからないし、わかってほしくない。
けれどほんの少しさみしくて、わたしは詩を書いている。